『答えより問いを探して』
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2019-12
このシリーズは、それぞれ専門をもつ大人たちが、いろいろな学校へ行って授業をし、それを日本中の子どもに届けるというプロジェクト。
今年の夏に出版された高橋源一郎さんのこの本はその第一弾だったのですが、高校生たちとの授業を通して、疑問を持つこと、考えることの大切さを、様々な本から読み解いていきます。
子どもはもちろん、いろいろわかったような気になりがちな大人こそ、自分自身を客観的に見るためにも読みたい一冊。
この本の最後を締めくくる文章は、昭和30年に書かれた木村センさんの遺書。 自らの人生を閉じる前に、文盲だったセンさんは文字を学び、家族へ伝えたかった思いを遺書に託すのですが、その切実さとことばの重みから、学ぶことの本質を考えさせられます。
◉答えより問いを探して/高橋源一郎