『森の詩人』
-
2019-09
「森の生活」を書いたヘンリー・D・ソローに憧れて、日本にも1929年(昭和4年)、山梨県にある四尾連湖という湖のほとりに丸太小屋を建て、ひとり暮らしていた24歳の青年がいた。
青年の名は野澤一。小さな湖のほとりで詩作をし、自然とともに約六年の歳月を過ごした。
わずか41歳で結核に倒れ、人生を全うした野澤一の生涯をわかりやすく知ることのできる良書。
私が野澤一の詩集とはじめて出会ったのも、四尾連湖畔の旅荘「水明荘」だった。
今も湖は四季折々に美しく、ここでしばらく静かに過ごすことができたら、さぞかしいろいろな発見があるだろうと思った。
すべての発見は自然の中にある。
◉森の詩人: 日本のソロー・野澤一の詩と人生/野澤 一 (著),