『虫ぎらいはなおるかな?』
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2019-08
多様性をおもしろがる人になりたい著者が、「虫ぎらい」を克服するために、虫の達人に話を聞いて回る一冊。達人の言葉がどれもとても優しい。
自分はというと、虫は割とおもしろがれる方だと思う。人を好きになるのも、「おもしろい」が入り口のことが多く、同じような人が集まっているように見えるグループのことが少し苦手だったりする。そんな感じで、虫が好きな人が好きなタイプを調べてみると、何かしらの相関関係が見えてきたりするのではないかと思うがどうだろうか。しかし、「同じような人が集っているグループ」というのも偏っている見方だ。
同僚は某アイドルグループのナントカくんが好きで(何回も聞いているが全然覚えられない)、その話を幸せそうにしてくれる。この本にも書かれているように、その対象を自分が好きでなかったとしても、好きなことを幸せそうに話す人を見るのはいいものだ。今さら「誰が好きなんだっけ」とはとても聞けないけれど、次に話してくれたときには、ちゃんと名前を覚えておこうと思う。新しい扉を開けてしまう可能性はなきにしもあらずなのだから。
『虫ぎらいはなおるかな?』 金井真紀