『20の短編小説』
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2020-06
「人生には正解がない」
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20字×20行×20枚で綴られた、20の短編小説。
ちょうど、私が20歳になる年に刊行された。なんだか、メモリアルな気がした。
生協の書籍に平積みしてあって、ポップがついていた。
「20のあなたへ。」
そうか、私もハタチになるのかあ、とぼんやり思った。
ハタチになって、何か大きく変わるかと思っていた。
そうでもなかった。
いざ、自分がハタチになったところで、昨日までティーンだった私と、今日ハタチになった私とで、何かが大きく変わるわけでもない。
そんなこんなで、今日まで生きて、未だに私は、自分が大人になった気がしていない、でも。
ハタチの頃に読んだ時に響いた短編と、今読み返してみて響く短編は、ちがう。
私は、ひそひそと、着実に、年をとっている。
皆さんは、どの短編がお好きですか。
どんな「20」を思い浮かべますか。『20の短編小説』小説トリッパー編集部編