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行きはドリトル帰りはあみ子

2020-06


電車やバスの旅の良いところは、移動の間にたくさん本が読めること。目的地にぐんぐん運んでくれながら、好きなことができるって、とてもありがたいです。思いのほか読書が捗って旅の途中で読み終わってしまうこともしばしば。そんな時はやっぱり本屋さんへ。いつか読みたいと思っていたあの本を買いました。

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2016年12月某日
大阪からサンダーバードに乗って金沢へ。急に思い立ってトーマス・ルフの展覧会に行くことになった。移動中の読み物は図書館で借りていた『ドリトル先生の郵便局』にした。ドリトル先生は、ゆっくりと年に数冊ずつ読み進めている。ドリトル先生の好きなところは、先生も動物もたくさん間違うけど、反省したり謝ったりしてまた挑戦するところ。なのに、またあっさり間違ったりするところ。あっという間に金沢に到着し、午前中は鈴木大拙館と、工芸館でやっていたスノードーム展を見に行った。美術館のすぐそばのアジア料理のお店でお昼ご飯を食べてから、いよいよ金沢21世紀美術館へ。トーマス・ルフの写真は、インターネット上の写真を素材にしていたりして鑑賞も一筋縄ではいかなかった。「写真って何なんだー」と心の中で叫びながら、ライブラリーのスワンチェアに身を委ねて1時間ぐらいぼおっとしていた。途中、寄り道をしながら、プラプラ歩いて金沢駅に向かう。ドリトル先生は読み終わってしまったので、帰り道の本を調達しようと思い、駅近くのビルにあった本屋さんに寄る。前から読みたかった『こちらあみ子』を買った。駅の中の居酒屋で晩ごはんを食べて、駅前のホテルの大浴場にお邪魔する。休憩所で少し仮眠をしてから、夜行バスに乗り込んだ。翌朝無事に到着し、朝ごはんを食べて帰ろうと、カフェに寄る。朝なんだけど長い一日の続きのような気もする。弾丸ツアーだったけど思いついて飛び出してみてよかったな。『こちらあみ子』はやっぱりとても面白い。

行った本屋さん | 金沢駅前の本屋さん

買った本 | 『こちらあみ子』

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