何に対して「即売」なのか。未だによくわかっていないのですが、独特の雰囲気が面白くて楽しみです。古書会館の周りには美味しいお店もいろいろあって戦利品を手に今日はどこに寄り道して帰ろうかなと考えるのも楽しみのひとつだったりします。
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2017年11月某日 花隈駅西口を降りて細い路地を山側に15歩ほど歩くと古書会館にたどり着いた。こんなところがあったんだ。少し前にハニカムブックスに遊びに行ったとき、初めて出店すると聞いて知った「古書即売会」。おうちみたいなところと聞いていた古書会館はたくさんの人で賑わっていた。ハニカムさんはあっちやこっちへと走り回ってとっても忙しそう。ハニカムさんを見ていると、絵本の中から飛び出してきたような「お店屋さん」だなといつも思い、何だか背筋が伸びるような気持ちになる。即売会は昔の絵葉書や見たことのないような本がたくさんあり、どこから見ればいいのか圧倒されてしまう。来ている人がみんな古本ハンターに見えて少し緊張する。でも本を見ていると段々と沼に沈み込んでいくように時間を忘れてしまい、一周する頃には私も何冊かの本を手に取っていた。家にはまだまだ読みかけの本がたくさんあるので、ここら辺で抜け出さないと。昔の神戸の街並みのイラストが描かれた可愛い袋に入れてくれてとても嬉しい。神戸駅まで歩いてドトールコーヒーで休憩して帰る。ハンターは疲れる、けどとても楽しい。世界がまたほんの少し広がった一日だった。
行った本のある場所 | 神戸古書即売会
買った本 | 『あらしの前』『君たちはどう生きるか』『子どもに伝える美術解剖学』