Ｎちゃんとは神戸のカフェで行われていた現代美術の講座で出会いました。もともとはお互い職場も近かったのですが、その後、彼女は広島へ。久しぶりに会いたいねということで、中間の岡山で会うことに。事前に行きたいところをリストアップして、私たちが移動手段に選んだ乗り物は……。

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2014年3月某日

朝、新幹線で岡山へ。Ｎちゃんとは久々の再会。まずは駅で１日300円の自転車を借り、京橋朝市に向かう。日の出前からやっている朝市は到着した頃にはすでに賑わいも落ち着いている様子だった。クラムチャウダーとドーナツを調達してまずは河原で朝ご飯。移動中に通りかかった後楽園でも市をやっていたので少しのぞき、そのまま川沿いに自転車を走らせると「夢二郷土美術館」にたどり着いた。美術館内のショップで猫の包装紙を買う。そこから私のお目当ての本屋さん「古書五車堂」はすぐ近くだった。お店をオープンされる前から発行されていたフリーペーパーを取り寄せさせてもらうなどしていたので、岡山に行ったら是非行きたいなと思っていたお店。読み応えのありすぎるフリーペーパーと同じく、棚も見れば見るほど欲しい本が出てくる危険な匂いがした。イラストがかわいい庄野英二のエッセイ集と、美術関連の本を買う。店主さんに美術の話などいろいろ教えてもらう。次なる目的地は、高島駅の北側辺りにあるアンティークショップ。途中、きび団子屋さんで休憩を挟みながら結構な距離を移動したと思う。たどり着いた畑の中にポツンとあるお店は、お店と言うよりギャラリーのような素敵な空間。無駄にお店をぐるぐる歩き回ったのちに何に使うかわからないようなものをいくつか買った。そういえばお昼ご飯を食べていなかったと入った讃岐うどんのお店は何の変哲もないお店のようだったが美味しかった。時間がゆるせば行きたいと思っていた岡山大学。11月にSANAAの建築ができたらしい。旭川沿いを走っていると思いきや、いつの間にか中州にいたというハプニングもあったが、Nちゃんのナビのお陰で何とかたどり着けた。一日お世話になった自転車を返却した後は、駅で岡本太郎の壁画を見てお別れ。よく動いて食べて話をした。寒さもちょうどよくて気持ちのいい一日だった。

行った本屋さん　 ｜  古書五車堂（現在は無店舗にて活動されています）

買った本　 ｜  『ムギワラの季節』『私の梅原龍三郎』『没後30年金山平三展』