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こどもの本屋 てんしん書房

Biblio Apartmentに遊びに来てくれた方から教えて頂いたおすすめの本屋さん。
場所は東京都文京区小石川。東京メトロ丸の内線茗荷谷駅から徒歩五分。 公園や植物園の緑に囲まれた場所にある、こどもの本屋さん。

店内は、こどもたちが本を手に取りやすいように平台が低めに設計されていて、靴を脱いでこどもたちが絵本を読めるスペースもある。 通路幅が広く、ベビーカーが無理なく通れるのもママにとっては有り難い。棚には、店主の中藤さんがこどもたちのために一冊一冊きちんと選んだ本が豊富に揃う。
てんしん書房さんをおすすめしてくれた方は「こどもと読みたい本がたくさんあって楽しい本屋さん」「友人の子供に贈る本を探していたら、いろいろな話しを聞いてくれ、ぴったりの本が買えた」と教えてくれた。
学校が終わる時間になると小学生のこどもたちが次々と顔を出し、お店がにぎやかになるのだそう。地元のこどもたちが自然と集まるてんしん書房 店主の中藤さんにお話を伺いました。

本屋を始めたきっかけを教えてください。
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私の地元、神戸で永く営業していた児童書専門店ひつじ書房店主平松二三代先生がご高齢のためお店の二代目を探していた際、私に話がきたのが直接的なきっかけです。しかしその時は既に東京に移り住んでおり、神戸に帰ることが難しかったことから東京で新しい本屋としてスタートしました。

文京区小石川ではじめた理由を教えてください。
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文京区小石川は版元、印刷所などが多く集まる製本の町であり、元々が本に馴染みのある土地柄です。そんな町に本屋が少ないことに不満を感じたのが一因ですが、文京区に在住しているのが一番の理由です。

他の本屋さんとここが違う所はありますか?
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お洒落な大人の絵本屋ではなく、こどものための本屋です。近所の子がひとりで来て読んで学校や塾の愚痴なんかこぼして帰ります。

中藤さんのこだわりを教えてください。
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山積みになって消費される絵本より、人生の宝物になる一冊を。あと無理はしないこと。自営業は気分良く仕事をすることが一番大事だと考えています。

今後やっていきたいことを教えてください。
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これからも本をたくさん読み、良い本を多くのこどもたちに手渡していきたいです。主語は大きくせず、いま自分たちがここで何ができるかを考えて地道にやっていきます。

お気に入りの本を教えてください。
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・『はせがわくんきらいや』作 長谷川集平 (復刊ドットコム)
  ・『どろぼうのどろぼん』作 斉藤倫 絵 牡丹靖佳 (福音館書店)
  ・『いしゃがよい』作 さくらせかい (福音館書店)

神戸の児童書専門店ひつじ書房の流れを受け継ぎ、文京区でスタート。こどもたちに天真爛漫に育ってほしいと思いを込めて「てんしん書房」とつけられた街の本屋さん。 店主の中藤さんは「こどもたちに良い本と出会ってほしい、ひとりでも多くのこどもたちが本を好きになりますように」と願う。学校が終わるといつもの本屋さんに行き、わくわくするような本を読んで過ごす。時には店主に学校や塾の愚痴を聞いてもらったりみんなと一緒に遊んだり。こどもの頃に地元にあったらきっと通っていただろう。
そういえばこどもの頃、近所の商店街にあった駄菓子屋さんが好きで、よくお菓子も買わずにおばちゃんに学校の先生のこととか友だちのこととか聞いてもらったなぁと懐かしい気持ちになった。 てんしん書房さんに来るこどもたちの中には、そんなふうに店主と話をしたくて通うこどももいるのだろう。

ホームページには、”こどもたちにとって、読書は鮮烈な体験です。 物語の世界の体験が喜びをもたらし、希望、生命への親しみ、尊敬といった心を育てるものであってほしいと考えています。
てんしん書房は良書と出会う、こどもたちが素晴らしい体験をするお手伝いをさせていただきます。
良い本を読んだ深い満足感は読書習慣につながり、豊かな人生にもつながるのではないでしょうか。
ひとりでも多くのこどもたちが本を好きになりますよう、てんしん書房は日々努力いたします。”

と書かれてあった。 こどもの時に立ち寄れる(もちろん大人も)本屋さんがこんなにあったかいってすっごくしあわせなことですね。

こどもの本屋 てんしん書房

  • ADDRESS | 東京都文京区小石川5−20−7 1F
  • 最寄駅|東京メトロ地下鉄丸ノ内線 茗荷谷駅より徒歩4分
  • 営業日 | 月曜定休+不定休
  • 営業時間 |11時くらい〜暗くなるまで
  • お店情報は取材当時のものです。詳しくはお店にご確認下さい。

    ホームページ

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