『この人ゴミを押しわけて、はやく来やがれ、王子さま。』
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2019-08
なんだかパズルの最後のピースがはまったような感覚になるこの題名。出会った瞬間、胸がすごくときめいてしまった。ページをめくる度に、恋とか愛の本性を突きつけられているような気がして、読み終わった後たまらずもう一度読み返した高校2年の冬。リアリティとユーモアが1冊の中にきらきらと散りばめられており、部屋に飾ってずっと眺めていたくもなる。
初版は1999年なので、約20年前。きっとこの本は、いつの時代においても恋する人々にとっての恋愛バイブルのような1冊なのだと思う。だからこそ、5年後10年後の私がこれを読み返したとき何を思うのか、それがある意味怖くもあり、楽しみでもあるのだ。
私の王子さまは今どこの人ゴミにいるのか、タイムズスクエア?それとも渋谷のスクランブル交差点?そんなことに思いを馳せるのもまたおもしろい。
『この人ゴミを押しわけて、はやく来やがれ、王子さま。 』イチハラヒロコ