『日本語の歴史』
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2020-02
日本語には、遠い昔の日本人からの代々の熱い血と切なる思いが流れている。
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現代日本語は、どのようにして出来あがってきたか、その変遷を述べた本著。とっても読みやすい。院試受験前に読んでおけばよかったな……
中高生の頃、国語の文法の授業が大嫌いだった。何がって、ちっとも面白くない。イゼンケイ?カカリムスビ?コオウノフクシ?何それ?
繰り返されるのは、暗記とテスト。脈絡のない暗記ほど、苦痛なことはなかった。「なぜ」が知りたいんだけどなあ、と思いながら授業を聞いていた。
そんなこんなで、立派な文法ギライが出来あがり、大学では文学専攻に進もう!と考えていた。
その考えをひっくり返したのが、「日本語学」だった。
日本語学の見地は、私の「なぜなぜ」に道筋をつけてくれた。しかも、まだまだ分からないことだらけだと知った。
日本語って、言語って、ものすごく難しくて、ものすごく面白い。
『日本語の歴史』山口仲美