『しょぼい喫茶店の本』
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2020-01
知り合いの書店員にすすめてもらった「しょぼい喫茶店の本」。
なんと、西武新宿線の新井薬師前駅近くにある、本当にこの店名の喫茶店です。そして、その書店員さん、あまりに力入っていて、ほぼ内容すべてを熱弁。でも、そんなに語れるくらいおすすめなら…と読んでみた次第。
新しい世代の新しい起業のやり方だなぁとしみじみ。上智大学の大学生が就活の果て、やっぱり会社に属するということが無理かもしれないと、自分の将来を考えた時に出た結論が、喫茶店経営。資金の集め方や宣伝など、あー、柔軟だぁと思わずにはいられなかった。
自分でできないことは、人に頼む、任せる。
会社で働いていると、これができそうで実はできていなかった。頼むことで相手の仕事を増やしているような気がしていて。任せると口で言っても、本当のところで任せきれていなかったり。
今、いろいろな仕事をしている方と会うと、結構みんなちゃんと任せている。自分はこれができないから、こういう仕事はできない、ではなく、誰かに頼んでみよう。そして、自分はその人ができない何かをやろう。って。
しょぼい喫茶店の店長は、若い。若いからできることもあり、ダメなこともあって、それでも自分で考えて、喫茶店を運営していく。人はやっぱり「ストーリーがある」ことに、どこかしら惹かれるのだな。
「しょぼい喫茶店の本」池田達也