『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』
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2020-01
“ただしいことば”ってあるのかな?
大人になった私たちの言葉は、窮屈そうに縮こまっているときがある。知らないうちに自分で勝手に正しさを決めてしまっている。言葉は意味の前に音で、もっと自由で楽しいってことを、この本の冒頭数ページを読んで、すぐに思い出した。この本に出てくる言葉は、本当にいきいきと楽しそうで、つられて笑ってしまった。
引用されている詩は、ここに引かれていなかったらもしかしたら出会うことがなかったかもしれない。出会えてよかった。言葉を大切にする人に読んでほしい1冊。
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ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集/斉藤倫 著 高野文子 絵