今回ご紹介するのは、 galerie6cというギャラリーにあるちいさな本屋さん。場所は、兵庫県西宮市の苦楽園口駅前。マンションの一室をリノベーションした空間にあります。
galerie6cは、イラストレーターの展覧会やアパレルブランドのポップアップなど様々な企画をしていいます。今年で11年を迎えた、地域はもちろん、多くの人に愛されているギャラリーです。
この本屋さんが面白いのは、ギャラリーの展示内容によりテーマを決めて本が並ぶということ。協力してくれる本屋さんに、その都度テーマをお伝えしてその本屋さんがセレクトした本が並びます。 その本屋さんは、関西にあるとてもいい本屋さん。
ハニカムブックスさん
花森書林さん
本は人生のおやつですさん
FOLK old book storeさん
black bird booksさん
今回はそもそもなぜギャラリーで本屋さんをやることになったのか?を galerie6c主宰の多喜さんに伺いしました。
本屋を始めたきっかけは何ですか?
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今年のはじめにgalerie6cの11周年企画で「11(いい)絵本展」という展示をしたんです。100人以上の方に、自分が一番好きな本を選んでもらって、その本をお借りして展示しました。
そのときに、はじめましての方も多く、ギャラリーってなんだか来るのにちょっと戸惑う場所かもしれないけど、本があることですこしハードルが下がるんじゃないかと。 だったら僕も本が大好きだし、本屋さんがあれば、本との新たな出会いもあり、足を運びやすくなるんじゃないかと思って始めました。
本屋さんをしてみて何か変わりましたか?
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前回のテーマは「絵本」だったのですが、自分自身が実際にいろんな本を手にとって読んでみて、まだまだ知らないすてきな本があると思いました。あと、お客さんから「この本、ずっと探していたんです」や「昔読んでもらったり、今は子どもに読んであげた本です」と、本をきっかけに会話も生まれました。はじめてギャラリーを訪れる方もいて、うれしかったです。
そんな多喜さんのおきにいりの本
supermarket Sarah Wonder Walls/Sarah Bagner(2012)
アンティークやヴィンテージアイテムを壁にディスプレイして販売するユニークなオンラインショップ ”Supermarket Sarah”のオーナー、 Sarah Bagnerが、世界中を回って見つけたセンス溢れる部屋の壁を紹介した、「なるほどーこんな風に部屋を装えばいいのかー」な一冊。
DREAM OF A YOUNG GIRL/DAVID HAMILTON AND ALAIN ROBBE-GRILLET(1971)
70年代の麗しきガールたちが、時にはドレスを身に纏い、時には一糸まとわぬ姿で、美しさを披露している写真集。 まさに、あわい夢をみてるような、そしてまるで絵画のように美しい写真がつらなる一冊。
ふたりが見つけた、いつもの「普通服」/Parmnent Age 林行雄 林多佳子(2015)
「こんなかっこいいオヤジになりたい!!」といつも思わせてくれる、苦楽園のセレクトショップParmanent Ageのオーナー、 林さんのエッセイ本。よくこのお店で服を買わせていただいてます!そして、この本のデザインもさせていただきましたー!
galerie6cのちいさな本屋さんは、6月の展示内容からテーマを『装い』に変えられたそう。また、いろんな本との出会いがありそうで楽しみです。