『迷路の街で聞いた話』
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2020-01
2019年1月から7月まで BIBLIO APARTMENTの405号室に住んでいた方の本棚にあった一冊
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いざ、お供つかまつらん!ラピスラズリの鉱脈を探す旅に!」
ジブリ映画”耳をすませば”に出てくるあの世界、それがイバラード。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜、ますむらひろしのアタゴオルとか好きな人には最高にハマるんじゃないかな?かくいうわたしも。ちなみに宮崎駿も。
まず絵に、そしてまつわるストーリーに、ここではないどこかのお話じゃなく実はすぐそばにあって、目を凝らせば耳を澄ませば意識を向ければ、いつの間にか足を踏み入れることができちゃうんじゃないかと思わされてしまう。たとえばまぶたの裏とか、あたまの右後ろの方とかで繋がってる感覚。ただのおとぎ話だよなんて事こそファンタジーのような、不思議にどこか懐かしい幻想の街、イバラード。
”イバラード物語”ってコミックスも出ているのだけど、これまたとてもいい。宮崎駿はこれを熟読していてイバラードについてめちゃ詳しいんだとか。
この本は文庫サイズだから持ち歩くには丁度いい。旅のお供に、旅する本を。
「迷路の街で聞いた話」 井上直久