『森に願いを』
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2020-01
BIBLIOAPARTMENTに遊びに来てくれた煎さんのおきにいりの本______________
「彼は森にいる。
さわさわと揺れる緑に微笑む。そよぐ風の仄かな香りを嗅ぐ。雪降る夜の静寂に耳を傾ける。天上から降り注ぐ光を数える。
そうしながら、探している。
あずまやに、小道を曲がった先に、木々を分け入った中に。
もしかしたらいるのではないか。姿を目にできるのではないか。
君に会えるのではないか。
そんなささやかな願いを抱いて。」
冒頭です。
帯文にある〈読む森林浴〉というのがぴったりすぎます。
ちょっと余裕がないなってときに、いかがですか?
森に願いを 乾 ルカ著