『すっぽん心中』
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2020-01
2019年1月から3月まで BIBLIO APARTMENTの204号室に住んでいた方の本棚にあった本
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見てはいけないような光景を見てしまって目が離せなくなった。
そんな本。この本は、「すっぽん心中」「植木鉢」「鳩居野郎」の3編を収録したもの。この3編には、あることがきっかけでちょっと暴走してしまう人達の行動が描かれている。それは常軌を逸した行動で、その後どうなるのだろうと期待するのだけれど、特に何事もなく普通の日常に戻っていく。あのときのあの行動は一体なんだったのか。。
最後に驚かせてやろうとか泣かせてやろうという魂胆がなくて、淡々とした雰囲気がいい。
なんとも無感覚になるような本だけれど、そんな本も好きだ。
戌井昭人にハマった一冊。
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「すっぽん心中」戌井 昭人