『水曜日の手紙』
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2020-01
2019年1月から5月まで BIBLIO APARTMENTの303号室に住んでいた方の本棚にあった本
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◉水曜日郵便局とは、
水曜日の出来事を記した手紙を送ると、かわりに知らない誰かの日常(水曜日)が綴られた手紙が届くという、一週間に一度、水曜日にだけ開く郵便局。
※実在していた郵便局ですが、(鮫ヶ浦水曜日郵便局という名前で実在していました)昨年12月に閉局しています。
物語は、この郵便局から届く、会うことのない誰かの手紙によって、それぞれの歩む未来がすこしずつ変わっていくというお話。
隣の芝生が青くみえて日記に毒を綴っていた彼女も、生活を守るために夢を諦めた彼も、見知らぬ誰かの手紙によって、勇気をもらったり、救われたり、一歩前に進めたり。
「大切なのは、どの道を選ぶのかよりも、むしろ選んだ道を自分たちがどう感じ、どう生きるか。それと、誰と一緒にその道を歩むのか。」
読了後、すごく爽やかな気持ちになれる小説です。