『切なくそして幸せな、タピオカの夢』
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2020-01
2019年1月から5月まで BIBLIO APARTMENTの303号室に住んでいた方の本棚にあった本
吉本ばななさんの言葉はどうしてこんなにもこころに染みわたるのか。優しくて、あたたかくて、いつ、どんなときに読んでも救ってくれる。この作品も、そんな吉本ばななさんの魅力がたっぷりと詰まった、お食事エッセイ。
あたりまえの日常を、家族の大切さを、ぎゅっと噛みしめることができ、そして最後のページ、最後の二行に込められた想いに、じんわりと身体があたたかくなります。こんなにも、ページをめくるたびに、幸せな気持ちになるという本は、なかなか巡りあえないもので、何度も、何度も、読み返したくなる一冊です。