『扉のむこうの物語』
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2019-09
幼い頃からたくさんの本で楽しませてくれた岡田淳さんの1冊。
初めて読んだ時はおそらく中学生だったと思う。いろいろなファンタジーに出会ったけれど、その中で1番、本当の意味で「ワクワク」させられた物語。「ワクワク」って何かと問われれば難しいのだけれど、読み終わったあとに「いやあ、いい冒険をしたなあ」なんて当たり前のように思ったことを覚えているから、そのぐらいこの物語には惹き込まれていたのだ。
ひたすらにがむしゃらに突き進む冒険ももちろん好きだ。だがそれとは対照的に、この物語は少し大人チックな魅力も散りばめられている。それゆえ、今になって読み返すと新たな感じ方ができる1冊だと、大人なった今だからこそ思ったりもする。
大人はもちろん楽しいけれど、たまには子どもに戻りたい、そんな時はぜひともこの1冊を。
『扉のむこうの物語』岡田淳