『塑する思考』
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2019-03
おそらく現在、日本のグラフィックデザイン業界のトップである佐藤卓さん。
そんな佐藤卓さんの、これまで関わられたデザインのお話と、
デザインに対する考えかた、
「デザイン教育」についてのお話をまとめた一冊。
デザインというものの意味が、
ここ10年ぐらいで広がっている。
最近は「デザイン思考」とよく目にするし、
「デザイン経営」という言葉も聞かれるようになった。
ベンチャー企業には
CDO(チーフ・デザイン・オフィサー)を置くべきだなんて話もある。
でも、結局デザイナーのやることは変わらないと思う。
「デザイン思考」なんて言われる何十年も前から、
デザイナーはデザイン思考だったし、
これからもデザイン思考でいるんだと思う。
経営者が無理にデザイン思考になる必要もないし、
デザイナーが無理に経営思考になる必要もない気がする。
デザイナーは一所懸命、デザインを考えればいいし、
経営者は一所懸命、経営を考えればいいと思う。
考えつづけていれば、
きっとデザイナーは自然に経営のこともわかるようになると思うし
経営者はデザインのことを自然とわかるようになるのではないだろうか。
『塑する思考』著者:佐藤卓