『スイミー』
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2020-01
スイミーという作品は大人になると忘れられてしまう。
絵本が好きな人の心の中には残っているが、スイミーと映画「ベストキッド」に関しては散々目に触れたはずなのに大人になったら、途端に「え?スイミー?知らないです。笑」となるのはなぜだろう。というのも、私が営んでいる個人カンパニーの理念や経営計画はスイミーの猿真似だからである。もとい、魚真似か。
スイミーがもともとの赤い魚のファミリーと暮らしていて、1匹になって海のめくるめく世界を旅して、新たな赤い魚のファミリーと出会ってマグロを撃退するために、ファミリーの1匹1匹に役割を与え自分は目になりより大きなマグロをデザインし、マグロに打ち勝つというところで終わる。赤い魚のファミリーと一緒に暮らして、めでたしめでたしでは終わらない。もし続きがあるとすれば、スイミーはまた1匹で新たな刺激を求めて旅に出ました、だろう。 私の個人カンパニーは法人化していないし、今後もする予定はない。そして雇用もしないし、当然今後もするつもりは毛頭ない。それは、私の個人カンパニーがスイミー(個人事業主)を完全に真似ていているからである。スイミーが今後法人化したら、私もしよう
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『スイミー』レオ=レオニ/作
谷川俊太郎/訳