『本をつくる』
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2019-04
本という媒体は、何かの結果だ。それは、結果でしかないと思ったのが、この本を読んでから。本が私の手元に届くまで、それはそれはたくさんの『心遣い』が詰まっている。文章だってそうだ。フォントだってそうだ。装丁だってそうだ。印刷だってそうなのだ。「はじめに」でも「あとがき」でも泣かせてくる本はそうそうない。終始泣きながら読んだ。私にとって、本は目に見えない誰かを想像させてくれるもの。目に見えない誰かを想わせてくれる、とても便利なものだ。
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本をつくる: 書体設計、活版印刷、手製本 職人が手でつくる谷川俊太郎詩集