『いやいやえん』
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2019-01
ぐりとぐらの絵本の作者でおなじみの、中川さん。実はこの「いやいやえん」が最初の作品だったのご存知でしたか?
ちゅーりっぷ保育園の主人公のしげるくんは、わがまましたい放題の元気いっぱいの男の子。先生に注意されたり怒られたりばかりです。冒険にでても成長しない。怒られても、また同じことを繰り返します。それをしていいのが子供であって、必要な時間です。美化されていないすぐにうまくいかないところが良い。理解できないことは理解できない、その潔さが子供ならではで、この物語の良さかと思います。主に文章で構成されているので、小学生低学年から読み物として読むことが出来ます。挿絵も入っているから一人で読んでも飽きません。年の離れた小学生低学年のお友達は、この本を何度も何度も読んでいます。そして、スタジオジブリの宮崎駿さんも中川さんを絶賛しているそう。
いやいやえん 中川 李枝子著