『みらいめがね』
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2020-01
呪いの言葉というキーワードがいちばん心に残った。
なぜかというと、つい最近まで、結構縛られていると思っていたからだ。
「結婚」とか「子ども産む」とか、「無職になってはいけない」とか「みんなは頑張っているけど、自分は頑張れなかった」みたいな。
でも、また年を重ねたら、その時なりの世間の縛り・常識みたいなものに振り回されて、また疲弊して、でも、また乗り越えていくのだと思う。荻上さんの考え方を読んでいると、そう思えてきて嬉しい。
どうしてこの世の中は、こんなに生きづらいようにできているのだろう。でも、裏を返せば、生きやすいように選択していくことだって出来るのではないか。そのことに気づくのがいつかどうかなんだな。
そして、ヨシタケさんが荻上さんのエッセイを読んで得た発想から生まれるイラストがまたいい。そう来たか!と思ったり、へぇ~ってなったり、面白い。
「みらいめがね」というタイトル、なんだろう?と思っていたけれど、まえがきで荻上さんが、あとがきでヨシタケさんがそれぞれ表現しています。なるほど!!
「みらいめがね」荻上チキ/ヨシタケシンスケ