『いのちの窓』
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2020-01
河井寛次郎さんを初めて知ったのは、京都の美術館だったと思います。作られた陶芸とそしてそこに描かれる言葉。つらなるその文字が言葉になり、頭の中にしっかりと届いた時、日本語っていいなぁと再認識。陶芸に描かれた言葉たちが1冊の本になっていたりしないのだろうか。そう思い、調べてみたけれど、河井寛次郎さんの著書はいくつかあり、どのタイトルにその言葉たちが収められているか分からず、エッセイは買ってみたけれど、ちょっと違う。
歴史や芸術が好きな母親と話をしていると、京都に河井寛次郎記念館があることを知り、それならば一緒に行こうと去年行ってきました。河井寛次郎が実際に住んでいた家が記念館となっていて、おうちにお邪魔したような感覚でアート作品を楽しめます。裏手にある窯も見れました。
そしてやっと、探し求めていたものに出会えました。この「いのちの窓」です。こちらの本とは別に言葉を集めたポストカードも売られており、思わず購入。本は常に持ち歩けないけれど、カードは手帳に。
「ひとりの仕事でありながら
ひとりの仕事でない仕事」
「暮しが仕事 仕事が暮し」
「新しい自分が見たいのだ───仕事する」
本当にね。と思いながら、今も模索しています。
「いのちの窓」河井寛次郎